瑠璃色宇宙

六部純/絵に関するエトセトラ☆

意味

最近は絵を依頼されることが増えてきて、
18日金曜日にも「お孫さん」の絵を、依頼主に手渡してきました。
とても喜んでいただけて、わたしも嬉しかったです。

特定のただひとりに、確実に満足してもらえる作品を描く、というのは、
個展で不特定多数の人に、自分を表現するのとはまた別の緊張感がありますね。
また、第三者の人生に、絵で関わることのできる幸せも感じます。
自分の思いではない思い、けれどとても強い愛情を受け止め、画面に写すのも良いものです。


次は別のお客さまから、飼い猫の絵を頼まれています。
可愛がっていたのに死んでしまって毎日泣き暮らしているのだそうです。

このお客様は以前もわたしの絵を購入してくださった方で
絵を毎日見えるところに置いて眺めているとのことでした。
わたしは、それがとても嬉しかったこともあり、
依頼されたとき、今回は無料で友達として描きますと言ったのですが
お客さまからはこう返ってきました。
「プロの画家さんなら腕を安売りなんてなさらず、しっかりわたしに『売って』くださいね、オーダー商品ですから」
この言葉で、わたしはそれまで自分の中になかったことに、ハッと気づかされました。
(勝手にわたしが思っただけだけれども)
「“お金を出して”画家に自分の思いを描いてもらう」
このことが描いてもらう側にとって、とても大切なことなのかもしれない、と。

無料で貰うことと、自分の力(この場合お金ですが)で手に入れるということの間には大きな差がありますよね。
ここでわたしがこの方と猫、ふたりの世界に入ってプレゼントしてしまってはいけない。
わたしは代金をいただくことにしました。

代金をいただくことの意味、いただかないことの意味
どちらもきちんと、あるのです。

観る側の方の言葉が、わたしにいろいろなことを考えさせ、教えてくれます。
感謝です。


今年は、自分にとっての絵の在り方について考えさせられる年です。

活動 |
| HOME |