瑠璃色宇宙

六部純/絵に関するエトセトラ☆

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ご注文いただいて描いたワンちゃんの肖像画。

こんなに苦労した作品は、なかなかないってくらい、苦労しました。

最初に描いたのは、前足を出して座っているほう。
実はこれは、もともと請け負った写真とは違うものでしたが、このワンちゃんの全体を表現するにはコレがよいと、わたしが思った写真でした。

試行錯誤の末、おお、かわいい!と思える作品ができたので、
確認のため、依頼主さんにメールでお見せしたところ、「どこが違うかわからないけど何かが違う」とのお返事Σ(*´∀`)

人間も動物もそういうものですよね。
飼い主さんだけが知る可愛らしさがあって、それがなければ違うワンちゃんなんです。

濃いコーヒーならぬ、濃いスキムミルクを飲んで、限界まで描くぞ!という意気込みで、もともと請け負った写真を参考にしたものと、描いた作品の修正を始めました。

改めて写真と見比べてみれば、確かに違う部分がたくさん!
それは、微妙な目の角度だったり、飛び出ている毛一本の位置だったり、目と鼻のバランスだったり、etc
ほんの少しずつ違うだけで、まるっきり別人ならぬ別犬になるんですね。

何度も何度も絵の具を置いては落とし、落としては置いて、少しずつ修正。
水彩なので、あまりこれを繰り返すと、色が濁りきって絵自体が壊れますし、紙が使い物にならなくなる可能性もありましたが、似ていないならあっても意味がありません、怖がらずにどんどん潰しました。

すると、あるとき、ワンちゃんが、ここだよ、ここがポイントだよ、と教えてくれたりして!(*゚▽゚*)b←妄想(笑)
ワンちゃんとのコミュニケーションで助けてもらいながら、数日後、仕上がりました!
これ以上は本当に無理!と思いながら、画像を送ったところ、今度は気に入っていただけました!!!
しかも、一枚だけの予定を、二枚とも欲しいと言っていただけて、なんとも光栄!本当に嬉しい。

実は、このワンちゃん、亡くなってしまって、今はもういないんです。
わたしは、飼い主さんが大切にしていたそのワンちゃんに、飼い主さんを大好きだったそのワンちゃんに、もう一度命を吹き込むつもりで描いていたのでした。
そして、依頼主さんの悲しみが、少しでも癒えますようにとの願いを込めて。

肖像画を描くときには、自分のために風景を描くのとはまた違った感動と幸せを感じます。
依頼主さん、素敵な機会を、ありがとうございました。


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